今年も再びマラウイに行くことに。
これから始まるマラウイの六週間は、いろんな人の教育への思いを聞くことを目標にしよう。たくさん話して、たくさん討論して、語り合いたい。とにかく、いろんな人と繋がる。それが私のこの夏マラウイを訪れる最大の楽しみで、最大の理由。
絵を描く時とこうしてプロジェクトを企画している時、同じ感覚に陥ることがある。どちらも大好きな事だけど、今まで何が似ているのか分からなかった。でも、何人もの教授から何度も「そこに何があるか見なさい」と言われて、やっと気づいた。
絵を描く時、「あーこれ描きたいなあー!」と思って自分の手の中にある素材、道具を考えてみる。
父親の似顔絵を描きたいなあと思ったら、絵の具を使って描いてみたらどうだろうと思い、とりあえず描き始める。でも時々、絵の具じゃインパクトが足りないと感じて、キラキラしたテープをその上から貼ったらどうだろうと考えて、百均でテープを買いに行く。貼ってみた後、バランスが取れないと思って、今度は引き出しの中からクレヨンを引っ張り出して、少し線を足してみる。そうやって少しずつ自分が思い描く父親を発見しながら、周りにあるものを寄せ集めて描いていく。
母と父に台湾留学行く前、送った似顔絵
プロジェクトも同じなのだ。
「あーなんか教育に関わる事したい。みんなで小学生たちを支えることができたらいいな」とふと思う。それで、自分の周りに一緒にやっていく人たちがいるか探してみる。去年知り合った社会科学部のマラウイの大学生に声をかけてみる。それで、一緒に話してみる。
2人でやれることを探してみる。いつの間にか毎週会議しながら、教育について知らないことがたくさんあると気づいて、先生たちにインタビューすることにする。私たち大学生なら小学生のところへ行って、少し手伝うのはどうだろうと思いつく。でも、どうやって?再び自分の身近な人に助けてくれる人いないか探して、協力を求める。教育ジェームスが加わり、小学生の識字率をあげようと方向性が定まってくる。
卒業生、先生、校長、大学生、教授、教育関係のNGO、それぞれの理想と、挑戦を聞きたい。作り上げなくても、まずたくさん聞く。そうして人の輪を広げて、少しずつ教育のプロジェクトを形作っていこう。